「どっちを先に塗ればいいの?」意外と知らない、スキンケアの正しい順番
インターネットの広告で見かけたものや店頭で気になったもの、周りのオススメや口コミで高評価だった物……。
「今よりももっとお肌がキレイになるなら!」と思うと、化粧水、クリームにパック、美容液と、ついついスキンケアのアイテムが増えていってしまう、という方は多いはず。
ただ、いざ使ってみよう!と思った時、「これってどっちを先に塗ればいいんだろう?」
そんなふうに思ったことはないですか?
複数のブランドやメーカーの物が手元にある時は、特に悩むかもしれません。
そこで今回は、これを押さえるとアイテムのポテンシャルをさらに引き出すことができる「スキンケアの順番」についてお話ししていきます。
スキンケアの役割と正しい順番
まず、スキンケアの順番を考える時には、そのアイテムを“役割”で分類し、基本の手順に当てはめていくと分かりやすくなります。
ここでは、「与えるもの」「閉じ込めるもの」「守るもの」として3つの役割に分類してみましょう。
【①与えるもの】
主に、うるおいや美容成分などをお肌表面に「与える」役割を果たします。
例:化粧水、美容液 など
【②フタをするもの】
主に、うるおいや美容成分が蒸発して逃げていかないようにお肌表面に「フタをする」役割を果たします。
例:乳液、クリーム など
【③守るもの】
主に、紫外線などの外的ダメージからお肌を「守る」役割を果たします。
例:日焼け止めクリーム など
この①②③の順番でお肌に塗っていくと、基本的なスキンケアの流れになっていきます。
最初にお肌表面に水分や栄養を与えて、次にその水分や栄養を閉じ込めて、最後に外部からの刺激から守る、というイメージです。
具体的には、
化粧水→美容液→乳液→クリーム→日焼け止めクリーム(→メイク)
といった順番になります。
ただしこれはあくまで目安となり、メーカーやブランドによって、1つで複数役を担うものがあったり、順番が前後する場合もあります。
なんとなく自己流で使っていたかもしれないな、という方は、改めて推奨の使い方を確認してみることをオススメします。
化粧水の前に塗る?新常識アイテム
うるおいを与える役割の化粧水を最初に塗っている、という方は多いと思いますが、最近ではそれよりも前に取り入れるアイテムが広まっています。
それが、「導入美容液」です。
「先行美容液」「ブースター美容液」と呼ばれることもあり、化粧水~クリームの一連のスキンケアの前に取り入れることで、浸透※力を高めて、スキンケア全体の効果を底上げするためのアイテムです。
外部からのダメージや年齢によってごわついたり固くなってしまったお肌は、せっかく美容成分を取り入れても浸透※していかず、効果も期待できなくなってしまっていることがあります。
そんな時には、お肌を柔らかくして浸透力※を高める効果のある導入美容液を使うことで、うるおいや美容成分がしっかりとお肌の奥まで※届き、より高いスキンケアの効果が期待できます。
今お使いのお気に入りアイテムを手放すことなく、スキンケアの質を上げることができる点もメリットなので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
※角質層まで
まとめ
今回のコラムでは、スキンケアの順番について解説をしてきました。
- スキンケアには、「与える」「フタをする」「守る」役割のものがある。
- 基本的な順番は、「化粧水→美容液→乳液→クリーム→日焼け止めクリーム(→メイク)」
- 「導入美容液」は、スキンケア全体の効果底上げが期待できる。
役割や順番を意識してみると、「今日は特に乾燥したから、念入りにうるおいを与えよう」といったように、自分のお肌の状態に合ったスキンケアができるようになります。
そんなふうに、一つひとつの過程にも意義を見いだせると、ただの作業だったスキンケアも楽しくなってくるはずです。
ぜひ、今夜のお手入れの際には、今お使いのアイテムがどんな役割をになってくれているのか、どの順番で付けるのが一番効果が期待できるのか、見直してみてくださいね。